横浜のシーサイドラインで起こった事故が波紋を広げていますね。
原因を究明するのにかなり時間もかかるようで、地元の人たちはもちろんですが周辺のテーマパークに行く観光の足にも影響が大きいです。
原因がすぐに分からないことに関連して、自動運転の電車にも注目が集まっています。
今回は日本で自動運転の車両で運行している電車の路線を調べてみました。
普通に運転手がいる電車だと思ったら自動運転だったの!?っていう方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんね。
その他以下について調査しております。
- 電車を自動運転にするメリット・デメリット
- 自動運転の電車の事故事例
日本で自動運転の電車路線はどこ?一覧まとめ
【無人】逆走したシーサイドライン、路線データ記憶し自動運転https://t.co/SPxY5yNqXF
「ゆりかもめ」「日暮里・舎人ライナー」なども同様の自動運転方式を採用。山手線も導入を検討しており、走行試験を始めている。 pic.twitter.com/WWmujQ5iWq
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年6月1日
【無人運転の自動運転路線まとめ】
- 神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)
- 神戸新交通六甲アイランド線(六甲ライナー)
- 大阪市高速電気軌道南港ポートタウン線(ニュートラム)
- ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)
- 横浜シーサイドライン金沢シーサイドライン
- 舞浜リゾートラインディズニーリゾートライン
- 東京都交通局日暮里・舎人ライナー
- ウイングシャトル(関西国際空港内)
- 愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)
引用:Wikipedia
上記の路線は安全確認のために始発のみ乗務員が乗ったり、訓練のために乗務員が乗ることがありますが、基本的に無人運転の自動運転電車となっています。
無人運転に対応できる理由としては、モノレールや高架路線、ホームドアも整備されていて人の侵入がほぼ無いからと言われていますね。
次に自動運転だけれども乗務員が乗っている路線ですね。
イメージ的には車の自動運転システムに似ているものと思えばいいようです。
(車の自動運転は絶対人が乗らないとダメですよね!)
こちらでも訓練のために手動運転の場合があります。(頻度は路線によって違います)
【運転士・乗務員が乗っている自動運転路線まとめ】
■札幌市営地下鉄
- 東西線
- 南北線
- 東豊線
■仙台市地下鉄
- 南北線
- 東西線
■東京メトロ
- 丸ノ内線
- 日比谷線
- 千代田線
- 有楽町線(小竹向原~新木場間は車掌乗務)
- 副都心線(和光市~小竹向原駅間ワンマン運転)
- 南北線
■都営地下鉄
- 三田線
- 大江戸線
■横浜市営地下鉄
■名古屋市営地下鉄
- 桜通線
- 東山線
■京都市営地下鉄東西線
■大阪市高速電気軌道
- 長堀鶴見緑地線
- 千日前線
■神戸市営地下鉄・北神急行電鉄
- 西神・山手線・北神線(平日10-17時・土休日11-17時は手動運転)
- 海岸線(各運転士あたり週に1度程度手動運転)
■福岡市地下鉄
- 空港線・箱崎線
- 七隈線(将来の無人運転に対応しているが、当面は全列車運転士が乗務)
■首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス
■埼玉高速鉄道線(ニューシャトル)
■多摩都市モノレール線
引用:Wikipedia
完全無人か人が乗っているかは違うにしろ、意外に身近な電車・路線で自動運転だったことが私もはじめて分かりました!
全然意識して利用してなかったです。
今まで利用していて危ないなと思ったこともなかったので、そのせいで意識がなかったんだと思います。
自動運転が即危険ではないですし、どこかで事故があったからダメというものでもないでしょう。
ただ、事故をきっかけにちょっと精密に点検したり、想定外の動きをしたという経験を活かしてほしいなとは思います。
これだけ各地の路線で自動運転の電車が走っているということは、なにかしらのメリットがあるからですよね。
続いては自動運転のメリットとデメリットについてまとめていきます。
電車の自動運転|メリットとデメリット
【横浜シーサイドラインが示唆する鉄道の未来】 有人の自動運転なら安全性・利便性は高まる#東洋経済オンラインhttps://t.co/YyAofP14uc
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2019年6月3日
自動運転の電車が採用されているメリットはコストカットや人員不足に対応できる点だと言われています。
近年では運転士や保守作業の人員の教育が難しい問題とされていて、自動運転を採用することで補うことができるのではないかと期待されています。
需要がそこまで大きくない路線でもたくさん本数が出せるのは無人のおかげでもあるんですね。
1回でたくさん乗ってくれたほうがコストに見合うのは当然ですから。
また無人で自動運転運行をしているゆりかもめの見解としては以下のようなメリットもあるそうです。
無人の自動運転だと車両の準備が整えばいつでも臨時列車を運転でき、運転時間も正確で混雑時も待つことなく乗車できる
→急に乗客が増えた時の臨時列車の増発や大晦日の終夜運転などに対応しやすい
鉄道会社のコスト面だけでなく、私たち乗客にもメリットがあるみたいですね。
確かに大みそかなどは安全な自動運転だったら休める乗務員さんも増えるし、人員削減はコスト面だけでなく働き方改革にも良い影響はあると言えるかも知れません。
逆に自動運転のデメリットもあります。
自動運転の場合はあらかじめ設定された以外のことに対応できないということがデメリットになります。
現在自動運転が採用されている路線は人が立ち入りにくいところばかりですが、もし普通の線路や踏切のある路線だったらもしものことが起こり得ます。
これが地上にある路線で無人の自動運転にならない理由でもありますね。
それに初期投資がかなり大きくなるのもデメリットです。
自動運転でコストが削減できるなら地方の需要が少ない路線の救世主!?と思いきや、導入にはかなりお金がかかるので難しいという面もあるようです。
自動運転の電車の事故事例|大阪ニュートラムで過去に
「シーサイドライン」の車両が逆走した事故を受け、同じようにATO=自動列車運転装置によって、無人で自動運転している「ゆりかもめ」では、万が一逆走した場合に手動で停車させるため、3日から始発駅のホームの非常ボタンの前に係員を配置する対策を取った。https://t.co/UCrLZbDmfA
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) 2019年6月3日
事故があったシーサイドラインの自動運転は「ATO」という自動運転システムで制御していました。
過去にも自動運転の電車での事故は起こっていないのか調べてみたところ、大阪のニュートラムで事故が起きたことがあったようです。
シーサイドラインの車止め激突・・・
1993年のニュートラム事故(215名が重軽傷)を思い出す。もう26年もたつのね。https://t.co/2wT56urSRm pic.twitter.com/MTb0yZjnmM— ちゃあー (@chamitter) 2019年6月1日
ニュートラムの事故が起こった時は原因究明に約1ヵ月もかかっています。
原因はブレーキ指令信号の中継器内の一部で通電不良が起こりブレーキが効かなかったことによるものと結論付けられていますが、再現ができなかったためわだかまりは残っています。
しかも原因究明までの1ヵ月間ニュートラムは運休していたとのことで、シーサイドラインの運休もかなり長期に渡る可能性があります。
しかもシーサイドラインの場合は切り替えは行われているなど問題が複雑なようです。
自動運転の電車の事故は多くないですが、原因究明に時間がかかることが特徴ですね。
今回のまとめ
自動運転の電車は限られた路線だけかと思いきや、全国的に地下鉄などでも導入されていて身近なものだということに驚きました。
完全に無人の路線はそこまで多くないですが、JRなども導入実験はしているので将来的には変わっていくのかもしれませんね。
そのためにもだし、近隣の利用者の方のためにもシーサイドラインの事故については早く原因が究明されると良いなと思います。
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