2019年10月31日早朝、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
沖縄のシンボルである首里城の正殿、北殿、南殿が火災により全焼・焼失してしまいました。
私も1回だけですが観光に行ったことがあり、それでけなのにかなりのショックを受けました。
身近に住んでいる方々からしたら心痛いかばかりかと思います。
ぜひ再建を!と願ってしまうのですが、再建にはいつまでどのくらいの期間が必要なのか、費用はどのくらいかかるのかが気になりますね。
そして再建費用の寄付の協力ができればぜひさせていただきたいところなので、寄付先や方法・注意点などを調査しました。
首里城の再建費用は100億円超え!?実は2019年に復元完成したばかりだった
首里城で火災が発生…今年の夏前に観に行けて良かったけど本当に残念。
出火原因が何であれ、元の姿に戻るのにどのくらい掛かるのかが気になる(‘A`)#首里城火事 pic.twitter.com/I7lJyN6fCD
— KEN@もりりん (@moririn_KEN) October 30, 2019
実は首里城はこれまで4回復元された過去があります。
琉球王朝時代に3回と、第二次世界大戦の沖縄戦と琉球大学建設のために破壊され、そのたびに復元・再建されてきました。
1番最近、1945年の第二次世界大戦時に焼失した際の再建は1958年から少しずつ行われていき、1992年に正殿などが復元されています。
- 1958年(昭和33年):守礼門再建
- 1972年(昭和47年):歓会門と周囲の城郭が再建
- 1989年(平成元年):正殿他の再建が始まる
- 1992年(平成4年):正殿を中心とする建築物群、そこへ至る門の数々と城郭が再建され首里城公園が開園
首里城公園全体として見ると、2019年の2月に正殿裏にあるエリアの復元が終わり復元整備が完了したばかりでした。
ちなみに世界遺産に登録されているのは「首里城跡」で今回焼失してしまった正殿などの建物部分は含まれていません。
しかしあの建物も当時の雰囲気を知るために非常に重要ですし、何より沖縄のシンボルとしても多くの人の思い出に残る場所でもあっただけにショックは大きいですね。
1945年に焼失した前回の復元では当初の見積もり費用が70億円とされていたのですが、何しろ復元の資料が少なく屋根瓦は色すらも記録がなかったので高齢者の聞き取り調査などでかなり難航したそうです。
最終的には調査費用や物価上昇のために108億円がかかったとされています。
今回も数十億かかるのは間違いなさそうですし、技術者や材料の調達などの部分で費用がかさむ場合もありますね。
首里城が再建されるまでにはいつ・どのくらいの期間がかかる?
首里城の正殿と北殿が全焼とのことで。上物は再建されたものだから、また作ることができるが、正殿地下の遺構がどうなったか気になるところ。
再再建に何年を要するか。 pic.twitter.com/TIMEVU4Wtj— 試9001レ@K-1&K-5ⅡS (@tmc400) October 30, 2019
1945年以降の再建・復元では首里城公園全体の再建・整備と広範囲だったこともあって、1958年から1992年の実に34年間をかけて首里城公園開園に至っています。
2019年10月の火災での焼失部分に関しては正殿、北殿、南殿を含め4200平米の建物が主です。
同じデザインのものを作るとして資料は映像などでハッキリしていますが、屋根に使われる琉球瓦の調達など難しい部分があるんです。
前回の再建の時でもすでに琉球瓦の生産は「奥原製陶」さんただ1軒でしたので、今回も同じように調達できるのかはまだまだ不透明と思われます。
さらに首里城は過去4回の再建のたびにデザインが違うようです。
記憶に新しい前回の再建では全体的に赤い、朱色のイメージですが屋根瓦は黒も使われていた時代があったりするそうで、どんなデザインで復元するのかもすり合わせが必要になりそうです。
再建する技術者もすぐ見つかって、材料もすぐ調達できてというのであれば数年で再建可能かもしれませんが、とてもではないですがそう簡単なことではないのがわかりますね。
気持ち的には早く復元したいという方も多いようですが、まだまだ失くしたことのショックが大きくなかなか再建に着手するまでには時間がかかりそうですね。
首里城再建費用の寄付先はどこに?注意点まとめ
沖縄生まれの安室ちゃんでさえ、14歳になってからやっと観光できた沖縄の首里城が、火災で消失😭
私達に何ができるか…クラウドファンディング、義援金、寄付などありますが、
こういう時、必ず詐欺グループが現れます!それも早い時期に😱
京アニ事件でもあった模様。皆さん気を付けて!! pic.twitter.com/DxAilYGt3K
— nori_ (@forever_738) October 30, 2019
火災が発生した2019年10月31日時点では再建されるかどうか決まっていません。
ただし多くの人が訪れる価値の高い場所でもあることから、世界中から寄付や募金が集まる可能性があります。
個人的にも寄付できる場所があるならぜひとも協力したいところです。
しかし2019年4月のフランスのノートルダム大聖堂の火災では寄付や募金が世界中から集まりましたが、実はこの時に寄付金詐欺があったと言われています。
悲しむ人たちにつけ込む寄付金詐欺は許せないですが、もし寄付をする場合はくれぐれも注意していただきたいポイントです。
寄付をする際は以下のポイントに注目して寄付先を見極めてください。
- 名前が知られている企業や実績がある団体かどうか
- テレビ局の報道で紹介している振込先や団体を選んで寄付する
- 寄付先の団体が収支報告をしっかり掲載しているかどうか
今回のまとめ
- 首里城の再建は過去4回されているが前回は首里城公園開園までに34年かかっている
- 前回再建では資料が少なく聞き取り調査や物価上昇のために108億円かかったとされている
- 過去の再建のたびにデザインが違っており、今度再建するときどうするかもまだ決まっていない
- 琉球瓦の生産者など材料の調達が難しい可能性もある
コメント