日本海の呼称において韓国との間に論争が起きていたことはご存じでしょうか?
私は韓国との領土問題で知っていたのは竹島問題くらいです。
この日本海の呼称の問題がいつから出てきたものなのかは不明ですが、韓国側はどうやら日本海の呼称に東海を併記させたかったようです。
ちなみに日本海が日本海と国際的に呼称されるようになったのは、少なくとも200年近くも前からだそうです。
私が高校時代、当時歴史の担当だった先生から日本海について
「日本海をそもそも日本海と名付けたのは日本人ではなく、19世紀に日本に南下政策を図ったロシア人(当時はロシア帝国)が名付けた」
と教わっていたので、日本海は日本海として全世界から認められているものなので、これを今更違う名前にしたり、番号にしたり…というのは違和感を覚えますね。
今回の記事では事実関係や世界から見た日本海の現状をまとめていきます。
世界的には日本海の表記が無くなるかもしれない?
【海の呼称 数字表記に変更か】https://t.co/A3qzeWXwCV
「日本海」の呼称を巡る論争が、11月に開かれる国際水路機関(IHO)総会で「数字表記」という形で決着する見通し。日本は「日本海は国際的に確立した唯一の呼称で、変更の必要も根拠もない」と説明してきた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 21, 2020
日本海が日本海ではなくなれば、一体なんと呼ばれるようになるのでしょうか?
これに韓国側は「東海/日本海」としようとIHO(国際水路機関)に提案しています。
ただ、IHOはこの提案に直接韓国側の意見を取り入れるわけではないようですが、新たに「固有識別番号」を提案しています。
この固有識別番号というのは、簡単に言うところの「数字表記」です。
もしIHOがこの「固有識別番号」のシステムを導入を採用した場合、例外なくその他の海洋にも識別番号が振られることになるので、日本海だけ数字表記になるわけではありません。
ちなみにこの問題について調べ始めて分かったことですが、韓国側は1997年頃から本格的に日本海の呼称を「東海/日本海」にする活動をしていたようです。
そして現在、全世界の約40%の世界地図にはすでに「east sea(sea of east)/japanese sea(sea of japan)」という表記に改訂されているのだそうです。
日本海の表記を数字に変える理由は韓国との揉め事
では、日本海の呼称を数字表記に変える具体的な理由について見ていきたいと思います。
もちろん、韓国国民すべてが日本海の呼称を削除したいというわけではありません。
しかし竹島問題でも分かる通り、韓国側の多くは日本所有の海洋・陸地に「日本」というワードが入っていたり、日本独特の呼称がついているものをあまり良く思っていないということが顕著に現れた結果でしょう。
韓国人が日本をよく思っていないというような報道は多数ご存じかと思いますが、戦時中の日本人の韓国人に対する行いが影響しているとされていますよね。
ニュースでも様々な日韓の歴史問題が毎日のようにメディアに取り上げられているので言うまでもないことですが、韓国や北朝鮮の人々からすれば、戦後75年経った今でも憎き日本なのです。
正直、歴史的にも長く全世界から認識されてきた「日本海(sea of japan)」の呼称をこういった背景を理由に変更するのは今更のような気もします。
そんな韓国側の強気な主張から、「日韓の間のいざこざ」と片付けようとする国際的な機関の対処にも甚だ疑問を抱いてしまいますね。
これには日本政府ももう少し強気に出てほしいものです。
日本海が数字になっちゃったら何かマズイの?とられちゃう?
IHOの1953年大洋と海の境界(Sー23)は改訂しない=「52 日本海」のまま永久保存、引続き公に利用可能!韓国側は、今後技術的な改定はデジタルのみで行い、数字表記、と言う点を喧伝。韓国はSー23改訂時の日本海東海併記をIHOで要求してきたが、改訂しないと決定で、IHOの場では要求できない! pic.twitter.com/cRqY8zmtik
— 片山さつき (@katayama_s) September 23, 2020
私たち日本人にとって日本海は日本の海以外の何物でもない存在ですが、もし日本海がIHOの判断で数字表記になってしまった場合、日本側には何か不利益が生じるのでしょうか?
また固有識別番号が採用されてしまうことで日本海が日本のものではなくなってしまうのか?という心配についてもう少し詳しく見ていきましょう!
現在、半数以上の世界地図では日本海の表記が「sea of japan」になっていますが、これが固有識別番号に変更されるということは、これからの世代において日本海が「日本所有の海」という認識が消えていくことが予測されます。
つまり、領土的には辛うじて日本所有の海ですが、世界の人々の認識の中では「どこの国の海かは分からないがそういう番号の海がある」という感覚になってしまいます。
となると今すぐではありませんが数年後、数十年後に韓国側が「あの番号の海は韓国にも面しているから韓国側の領土だ!」と再び世界にアピールしかねません。
そして数字化していわゆる「名無し」状態になってしまった日本海は知らぬ間に韓国の手に渡ってしまいかねないのです。
そういった懸念もあり日本政府は何としてでも日本海の呼称を維持しなければなりません。
の問題を放置することでこれから先、日本海に留まらず、すべての日本所有の海洋、陸地を韓国側に取られてしまう可能性があります。
とても怖い話ですよね。
最終的には日本は韓国の植民地と化してしても、何らおかしなことではありません。
今回のまとめ
少し私の主観も入ってしまいましたが、あくまで懸念事項ですので、必ずしもそうなるというわけではありません。
ただ、日本所有の海洋がこのような形で取られてしまうかもしれないというのは怖い話ですよね。
韓国は世界に向けて発信する活動が日本より大きく、日本は主張が薄いというのは残念ながら事実だと思います。
今の時代は声が大きい人の意見が通り、人々の共通認識になってしまいやすいので、日本政府としてもハッキリと世界に日本としての意見を示してほしいと思います。
コメント