スマホのフリマアプリって不要なものを必要な人に届けることができていいシステムだと思います。
しかし昨今は転売ヤーと呼ばれる人が買い占めた商品を販売したり、個人でもおこづかい稼ぎのためにモラルの無い出品をしているのが問題になっています。
今度は京都の夏の風物詩「祇園祭」の厄除けちまきが転売ヤーによってフリマアプリで大量に出品されているのが見つかりました。
経緯や最新状況をまとめました。
もくじ
祇園祭の厄除けちまきがメルカリに大量出品!転売か
転売されてる厄除けちまきを買う人ってそれにご利益があると思ってるんかね pic.twitter.com/csKTtsRWDR
— 碧羽 (@aoba_row9) 2019年7月15日
祇園祭で厄除け粽が販売されるのは例年7月14日~16日ですが、山鉾によって日程が違う場合があります。
2019年は連休初日の13日から販売開始になった山鉾も多かったようです。
ちまきの転売は翌14日には確認され始め、大手フリマアプリ「メルカリ」などで一時100点以上の厄除けちまきが出品されていたとのこと。
厄除けちまきを転売してる奴、7代祟られろ pic.twitter.com/Z2UbU63zNx
— ホッツ♪ (@mczidz) 2019年7月15日
出品説明を見ると「親族用にも複数購入したものの残ったため出品します」とか「余分に購入したのでどなたかにお譲りします」など個人が仕方なく出品しているような文言で説明されています。
もちろんその説明を書いた人が転バイヤーとは限らず、本当にそうなのかもしれません。
それに1人1個までなどの個数制限は当初していなく、途中から個数制限されたとの情報があります。
厄除けちまきの販売。途中から個数制限をするから余計に混乱している感。
神社の社務所で授与されるものじゃないのに何故こんなに?#グッディ— Hαrum! Kαbαno (@ParadiseCat0526) 2019年7月15日
しかしここまでフリマアプリの転売がたくさんあると、転売目的で1人で何個も買っている人がいると考えざるを得ませんよね。
現に山鉾の先頭でちまきも最も人気のある「長刀鉾」の厄除けちまきは9時販売開始で10時50分には完売していたそうです。
地元の人は去年のちまきをお返しして新しいちまきをいただくことが毎年恒例で、2018年まではここまで転売は問題になっていなかったので悲しむ人が多いですね。
祇園祭の厄除けちまきとはその由来を解説!種類でご利益も変わる
どうやって使うものなのかよく分からないけど、厄除けちまきというものが売れてるらしい?? pic.twitter.com/1hGbrXHWbn
— ワオン (@KloveyouA1) 2019年7月15日
祇園祭で分けていただける厄除けちまきの由来は日本神話にあります。
ヤマタノオロチ伝説でも有名なスサノオノミコトがある時、一晩をある一族に泊めてもらいもてなしを受けたのです。
その一族が「蘇民一族」で、スサノオノミコトが礼として疫病から守ってくれるとのことでした。
粽をもつ一族=蘇民一族との目印になるものだったんですね。
そこから転じて厄除けちまきを分けていただくと、蘇民一族と同じように疫病から守られるという由来なんですよ。
神様と人間の絆を表すものだということが分かりますね!
ちなみにもち米でできている食べ物のちまきとは違って食べられるものではないです。
また厄除けちまきは各山鉾によってご利益の違うものを販売しています。
購入する際は自分のあやかりたいご利益のものを選んだり、毎年決まった山鉾から購入する方が多いですね。
祇園祭の厄除けちまきは定価より高い値段で転売されていた!?報道で出品削除も
フリマアプリでの厄除け粽の出品価格を見てみると、安いもので999円とか高いものだと4800円という価格がつけられているものもありました。
実は厄除けちまきは本来は1000円程度で販売されているものなのです。
実際の購入価格よりも2~3倍以上の価格を付けているのを見ると、転売で稼ぐ目的とみて間違いないと思います。
純粋に譲りたい場合でも送料分くらい乗っかっているならまだ分かりますけどね。
中には3500円ですでに販売成立しているものもあったとか。
このようなことからフリマアプリで祇園祭の厄除けちまきを購入するのはハッキリ言っておすすめしません。
買うべきではないと言い切りたいですね。
このようなお土産品のような扱いでご利益など当然なく、「人からもらう方がご利益がある」と嘘まで言っているという情報まで出ている始末です。
綾傘鉾保存会理事の方の話として、人からもらった方がなどということは一切ないとテレビで報道されていましたので、くれぐれも騙されないようにしましょう。
テレビで転売のことが大きく報道されてマズイと思ったのか、7月15日の午後には出品を削除している人も多いです。
これでマズイと思ってくれたのなら来年からはしないでくれることを祈るばかりですね。
祇園祭の厄除けちまき転売についてみんなの反応
京都祇園祭りの『厄除けちまき』
ネット上でめっちゃ高く売ってるそうですが、それやっちゃダメだよね~!ましてや、人から貰うとご利益あるなんてうたい文句もデマやし!
そもそも、ちまきを転売する事自体、バチ当たりやし!
あ、この場合のちまきとは、食べるやつじゃなくてお飾りね!
— ためこ (@MpuqVUyyYsngQYs) 2019年7月15日
うわぁ、、、厄除けちまきの転売かぁ、、、
ご朱印帳の転売といいバチ当たりなことやる奴いるんだなぁ。
しかも人からもらった方がご利益あるとか根拠のない謳い文句つけて???売る方はもちろん買う方もロクな目に合わなそうじゃない???
— ドーナツ (@i35256038) 2019年7月15日
メルカリで買った厄除けちまきにご利益があると信じるとかどうかしてるわ??
人を押しのけて行列並ぶ人もね。— ひよこまんじゅう (@agemono_imotare) 2019年7月15日
#グッディ 厄除けちまき転売だけど、対策としては転売、商売目的だとご利益が無くなりむしろ厄災を呼ぶと注意事項して、限定数を決めて置いた方ががいいと思います。 ご利益無くなるが効果あるのでは?意味がなくむしろ災いを呼ぶと。
— PACHI (@PACHI10181019) 2019年7月15日
今回のまとめ
- 京都祇園祭の「厄除けちまき」がフリマアプリで転売されているのが発見された
- 本来は1000円程度なのに3000~4000円の価格が付けられているものもあり
- テレビで報道されたことで出品削除した人も見られる
令和になった時もご朱印で問題になりましたが、なんでこんなことになっているのか本当に悲しく思います。
神社やお寺が観光スポット化して、お守りなどがおみやげと同じに見えてしまう人が増えたのかな?
信じる・信じないは個人の自由ですが、信じて日頃から敬っている人の迷惑になったり邪魔をしてはいけないと思います。
日本人は宗教観がないのは置いといて、信仰ある人の気持ちにもなれない人が増えているのは改めていかないといけないと心から思いました。
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