原発処理水とは?汚染水との違いや含まれる放射性物質を分かりやすく解説

東日本大震災では原発事故が起こり、今でも毎日毎日高濃度汚染水や原発処理水が発生しています。

あの当時は私も関東に住んでいて、爆発が起こった日や翌日は家族に「外に出ない方がいい」と言われたのをよく覚えています。

汚染水や処理水はいつかどうにかしなければいけないものなのですが、結局解決策はいまでもうやむやですよね。

それが「海に流すしかない」「大阪湾に流す」などのニュース報道が出てきています。

冷静に判断するためにもしっかり汚染水や処理水のことをもう1度確認しておきましょう!

【この記事で分かること】

  • 原発処理水とは何なのか?
  • 処理水と汚染水は何が違うのか?

原発処理水とはどういうもの?成分や放射性物質は何が含まれているの?

原発処理水とは、福島第一原発で発生する汚染水を浄化処理し、敷地内のタンクで貯蔵している水のことを指します。

浄化の段階によって処理水は2種類に分かれます。

  • 多核種除去設備等の処理水
    (ストロンチウム処理水からさらにトリチウム以外の大部分の放射性核種を取り除いた水)
  • ストロンチウム処理水(汚染水からセシウムとストロンチウムを除去した水)

多核種除去設備は国の規制基準の中で決められている「環境へ放出する場合の基準(告示濃度)」よりも低いレベルまで放射性物質を取り除けるそうです。(トリチウム以外)

理論上は多核種除去設備を使うことで、海に流せるレベルまでには放射性物質を低減できるということのようですね。

 

しかし現時点ではタンクに貯蔵する場合の規制基準までで優先して処理しているので、環境へ放出できる基準の処理水は2割にも満たないのが現状です。

汚染水は常に原発の中の燃料デブリ(溶けて固まった燃料棒)を冷やし続けているのと、地下水や雨水が原発を通過することで毎日毎日どんどん増えていきます。

それをいつまでもタンクに貯め続けるには限界があるため、環境へ放出することも考えていかなければいけないのですね。

トリチウムはなぜ取り除かれない?

多核種除去設備等の処理水はトリチウム以外の大部分の放射性物質を取り除いた水ですが、なぜトリチウムは取り除かれないのでしょうか?

こちらは東電の説明によると、日常生活でも飲料水などで体に入っていて新陳代謝で体外に出ていく物質だからとのこと。

放射性核種ではありますが水素の仲間で、大気中や雨水、水道水にも含まれていてどの国でも規制に基づいて海などに排出されているものだからのようです。

トリチウムはベータ線という放射線を出すのですが、外からそれを受けても皮膚で止まる程度の強さで、内部被ばくも影響のないレベルとされています。

原発処理水と汚染水の違いを分かりやすく解説

ニュースや報道などで「汚染水」とか「高濃度汚染水」と言った場合は基本的に何の処理もされていない水のことを指します。

原発「処理水」と言う場合は先述したように汚染水から放射性物質を処理した水のことです。

さらに処理水の中でも基準があり、タンクに貯蔵できる基準と環境に放出できる基準があるということですね。

ニュースでは聞き流しがちですが、まったく違うものであることが分かりますね。

汚染水や処理水は毎日毎日ビックリする量が増え続けています。

いつかは海洋処理として海に放出することもしていかなければならない状況です。

東京電力によると2022年には敷地内のタンクは満杯になってしまうそうです。

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原発処理水を大阪湾に放出?

大阪市の松井一郎市長が「政府が科学的根拠を示して海洋放出する決断をすべきだ」大阪湾で放出する可能性についても「持ってきて流すなら、(協力の余地は)ある」と述べたとの報道があります。

その時に反射的に「原発処理水は絶対に海に流したらいけない」とか「私の住むところの近くでは流さないで」などと言うのは無責任なのかなと考えてしまいます。

現在でもほぼ福島県にすべて被せている状況でいいのか、日本全体で分けていかなければいけないことなんじゃないか、とも考えるわけです。

なのでこちらの橋下徹さんの意見は納得できるところがあります。

私は東日本大震災を関東で経験して現在は関西に住んでいますが、関西の方も大きな地震を経験されて理解はかなりしてくださっていても、こと原発に関してはあまり実感がないように感じます。

そのため松井一郎市長の発言はビックリするとともに、真剣に考えるきっかけになり得ると私は感じています。

「うちの近くでは嫌だよ!」という反応だけでも”自分ごと”になるじゃないですか。

やっぱりそういうところから少しずつ実感していくしかないと思いますね。

そして国や東京電力も基準やサンプル提出、実際の放射性物質の濃度などしっかり公表してほしいです。

事故当時は放射性物質の情報を隠していたことで濃度の濃い方へ逃げることになってしまった方々がいたりしたことは事実ですし、それらが今でも国や東電の不信につながっています。

国民に理解を求めるのであれば正確な情報は不可欠だと思います。

原発処理水の大阪湾放出についてTwitterでの反応

やっぱりTwitterでの意見を見ると処理水と汚染水がごっちゃになっていると思われる意見も見受けられますね。

それに政府や東電が信用できないという意見もあり、こちらは私も疑問に思っていることがあるので気持ちはとても分かります。

だからこそ私たち国民個人がしっかり処理水や汚染水がどんなものであるのか違いなどを知って、国や東電にデータを出してもらわなければいけないと思います。

今回のまとめ

  • 汚染水と処理水は別物
  • 汚染水とは燃料を冷やした水や原発内を通過した地下水や雨水で、何の処理もされていない水のこと
  • 処理水とは汚染水から放射性物質を取り除いた水のこと
  • 処理水も処理の段階によって「ストロンチウム処理水」と「多核種除去設備等の処理水」がある
  • さらに国の規制基準も「タンクに貯蔵できる基準」と「環境に放出できる基準」がある
  • 多核種除去設備では理論上、海に流せるレベルまで放射性物質を除去できるとのこと

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