近年は経営危機のニュースを聞くことが多い地方競馬。
90年代は全国3位の売上とにぎわいを見せていた岩手競馬で問題が続いているようです。
今回Twitterで話題になったのは岩手県の馬主会会長である山本会長が、情報番組を通じて長年岩手競馬を盛り上げてきた女性お2人に対してした発言です。
この記事では山本武司会長の発言や騒動の経緯をまとめています。
もくじ
岩手県馬主会・山本武司会長の経歴・顔画像
M’S TVのロケでは、なんと岩手県馬主会の山本武司会長にスペシャルインタビューをさせていただきました!
山本会長のお話が、とにかくおもしろい。本当に素晴らしいお話を沢山伺えました!
ぜひぜひ、来週の放送を楽しみにしてくださいね^^山本会長、ありがとうございました。 pic.twitter.com/X3JbTg0v0t
— 六車 奈々 (@Nana_Rokusha) 2019年5月12日
山本武司氏は2019年で70歳、盛岡の有力な馬主で岩手県馬主会の会長をされています。
2016年には藤田菜七子騎手に岩手競馬で自分の馬に乗って欲しいとオファーを出したこともあります。
岩手競馬・県馬主会の山本会長の発言が明かされた経緯
BSで競馬専門番組を放送しているグリーンチャンネルというチャンネルがあります。
そこで放送されている岩手競馬の情報番組「M’sTV」で山本会長のインタビューが放送されたが事の発端と思われます。
その内容を見た井上オークスさんがTwitterで、2018年9月18日に行われた運営協議会での岩手県馬主会会長の山本武司氏の発言を、騒動の当事者の1人である井上オークスさんから明かしたのでした。
以下が井上オークスさんのツイートです。
私も、盛岡や水沢へ行くのが辛くなった。↓こちらも2018年9月18日の運営協議会での山本会長(岩手県馬主会)の発言。
「まず、タレントのふじポン。あと、なんとかオークス。あの人達は、どういう立場で取材証を貰っているのか。岩手競馬と関係ない人達が、どうして業務エリアを歩けるんですか?」— 井上オークス (@inoue_oaks) 2019年5月16日
運営協議会は、誰でも傍聴できる&内容を発信できる会議だそう。私はたまたま傍聴していた。多くのメディアが集まる公の場で自分達の名前が出て、驚いたしショックを受けた。業務エリアを通らなければ、取材も委託されたお仕事もできなかった。しかもふじポンは10年以上、岩手競馬に尽くしてきたのに…
— 井上オークス (@inoue_oaks) 2019年5月16日
昨年9月の運営協議会で、山本会長は多くの人物、団体、事象に言及された。全文を発信した場合、俎上に上がった対象の名誉を二次的に傷つける可能性があると考え、自分で明確に否定できる部分をツイートしましたm(_ _)m
— 井上オークス (@inoue_oaks) 2019年5月16日
なお、グリーンチャンネルは実体ある組織です。「職員1人」も誤解です。
山本会長は7月の運営協議会から、グリーンチャンネルに言及されていた。https://t.co/ZdgxPdyioh— 井上オークス (@inoue_oaks) 2019年5月16日
まず、タレントのふじポン。あと、なんとかオークス。あの人達は、どういう立場で取材証を貰っているのか。岩手競馬と関係ない人達が、どうして業務エリアを歩けるんですか?
グリーンチャンネルは理事長1人、職員1人の、形だけの会社。競馬組合は、とんでもねえとこと契約してるんですよ。あなた達、騙されてるんですよ!
山本武司馬主会会長の問題の発言部分が上記です。
事実として運営協議会では委員の1人から、中央競馬関連情報などを配信している有料放送「グリーンチャンネル」での岩手競馬のPR経費について質問が出たと岩手日報のWEBニュース記事に掲載されています。
参照:岩手日報 2018年7月11日「収支見通し上方修正 県競馬運営協」
井上オークスさんとしては運営委員会でグリーンチャンネルや自分たちのことをこんな風に言っておきながら、ちゃっかり終了した後番組に出ているのを見て何か思うところがあったのでしょうか?
この井上オークスさんのTwitterでの暴露により、ファンが「岩手競馬を盛り上げようと番組でがんばっていた出演者やチャンネルそのものに対してどうなの?」と問題視しているのです。
岩手競馬を盛り上げていた井上オークス・ふじポンに対して山本会長が砂かけ発言か?
今日は「アタック!地方競馬」の収録。衣装が熟女なので、髪型は若作りでお願いします。ただし、痛々しくない程度に。というわけわからんオーダーに応えてくれたヘアメイクさんに感謝。もったいなくて髪をほどけない。あとはカプセルで寝るだけなのに(^^;) シャワールーム前で自撮りする不審者。 pic.twitter.com/N0by2UdaDp
— 井上オークス (@inoue_oaks) 2019年5月10日
井上オークスさんは競馬ライターで日刊スポーツや優駿、うまレターなどに寄稿されていたり著書もあります。
2019年1月までグリーンチャンネルでiちゃんねるという岩手競馬の情報番組に出演していました。
先週、きのうの8ぴサタ衣装とヘアーです!!!#8っぴーサタデー#はぴさた#Rcawaii#defi pic.twitter.com/ETfAiBt9a8
— ふじポン (@p0n2525) 2019年5月12日
ふじポンさんは岩手県を中心に活動されているローカルタレントさんです。
2006年から岩手競馬のキャラクターに起用されてCMやイベントにもずっと出演してきた方です。iちゃんねるにももちろんレギュラー出演していました。
グリーンチャンネルで放送していた「iちゃんねる」は全国放送で、そこで岩手競馬の魅力を発信していたお2人。
それが2019年1月で突如終了となり、現在のM’sTVにリニューアルされたのです。
メインでレギュラー出演していたふじポンさんや、よく出演していた井上オークスさんらiちゃんねるのおかげで岩手競馬を好きになったという視聴者もたくさんいます。
盛岡は故郷の一つだし、OROパークも行った事もある。けど正直iちゃんねる見るまでは、南部杯をやる南関未満のローカル競馬場のワンオブゼムの一つだって認識だった。それが今はマーキュリーカップやクラスター賞もあり、テシオを手にもっと馬券買いたいと思った。魅力に気づけたのはiちゃんねるのお陰
— いちわくふたばん (@OrientalArtJr) 2019年5月16日
ドクトルよこてんさんには悪いけどもうM’sTvは視聴しません…先ほどグリーンチャンネルに苦情を入れて解約しました。中央地方含めレース見たいならネットや地上波見ます。内容をiちゃんねると同じレベルにして下さい。#iちゃんねる
— 鞍馬うまぴょいがしたい…… (@kurakurama) 2019年4月18日
ちなみにiちゃんねるの提供・番組監修は岩手県競馬組合です。
そういう経緯があったにも関わらず、岩手県馬主会会長の山本武司氏からは「ふじポンと何とかオークスは岩手競馬と関係ない」、「グリーンチャンネルは形だけの会社」などとの発言があったとのことです。
岩手競馬と馬主会会長山本武司氏についてTwitterでの反応まとめ
i ちゃんねる終わった理由ってこんな感じだっんだね。
悲しいね。— ChanKana (@kahchihk) 2019年5月16日
俺はグリーンチャンネルのCM
ふじポンの 人差し指立てて
iちゃんねる~!がなければ
岩手競馬を知ることはなかったであろう。
グリーンチャンネルを見て
i チャンネル!を知り岩手を知る。それがこんなことになっていたとは。。。
競馬ファンなめんなよ!じじい— わたしです (@purieminensu) 2019年5月16日
iちゃんねるが急に終わったのはこーいうことがあったからなのか。
だから地方競馬は好きになり切れない。
精一杯努力している関係者もたくさん居るのに、一部のクズが全部台無しにする。。。— mono@キャロ一口馬主 (@mono_carrot) 2019年5月16日
ファンの間では馬主会会長の山本武司氏の発言があったためにiちゃんねるが終了してしまったと捉える方も多いです。
それだけiちゃんねるやふじポン、井上オークスさんの岩手競馬への功績を感じている方が多いとも言えるでしょう。
また競馬評論家の須田鷹雄氏からもお2人を擁護するツイートがされています。
いま出てる話だけじゃないからね。薬物の件あったから黙ってたけど、あの仕打ちからまだ岩手競馬の繁栄を祈ってるのって、本当菩薩ですよ。
仏教徒全員激怒すべき案件……いや全宗教激怒案件ですよ。 https://t.co/AY3APUCwd1— 須田鷹雄(商店) (@sudatakaoshoten) 2019年5月16日
山本武司氏の発言がiちゃんねるの終了やふじポンさんの競馬の仕事撤退の直接の原因かは分かりません。
ふじポンさんも山本会長は本当は優しい人だとツイートしてますしね。
グリーンチャンネルさん本当に心広い???
誤解がとけてみーんなが岩手競馬のために一つの方向を向いているならとてもうれしい!!
実際、お会いすると優しい会長がそのような発言をされたと聞いてからどうしても恐怖心が出てしまうという弱々人間になってしまいました??
M’sTVも最後までみられず?? https://t.co/0z4WneZmBL— ふじポン (@p0n2525) 2019年5月16日
Twitterで炎上気味になり、山本武司会長には完全に逆風になってしまっていますが、廃止の検討もされている岩手競馬において、グリーンチャンネルへの出資が採算に見合うものなのかとの検討はあってしかるべきでしょう。
山本会長にその辺の改革意識としてもしかしたら頭の片隅にあったのでしょうか?
今回は井上オークスさんから出た暴露が目立って話題になり炎上してしまっているので、iちゃんねる終了やグリーンチャンネルへの出資について山本会長や岩手競馬組合側からも経緯を説明されたほうが良いような気はしますね。
なぜこんなにファンが敏感に反応してしまったかについては、ファンの間で岩手競馬に対して不信感がくすぶっているせいもあるでしょう。
以前にも岩手競馬で不祥事があったからです。
2018年には岩手競馬で薬物事件
一方、岩手競馬での禁止薬物事件は、
>発生初期から約9カ月を経てもなお原因不明の状況が続いている。https://t.co/DZ7PHMIKOP— 250KEIRIN推進派 (@UCIrule) 2019年5月10日
2018年7月~岩手競馬所属の競走馬から相次いで禁止薬物が検出される事件がありました。
検出された薬物は筋肉増強剤のボルデノンで、12月時点で5頭から見つかったのです。
そのせいで2018~2019年1月までで合計14日間のレース中止という事態になっていました。
組合からは岩手競馬を標的にした故意に行われたものだとの見解が出され、刑事告発まで至る大事件となったのですが・・・。
2019年5月になってもいまだに原因不明なのです。
今回のまとめ
- 2018年の岩手競馬組合運営協議会での山本武司氏の発言が物議
- 岩手競馬の番組に長年携わってきた井上オークスさん、ふじポンさんへ「岩手競馬と関係ない」発言を井上オークスさんがTwitterで暴露
- 岩手競馬の情報番組を放送しているBSグリーンチャンネルにも「形だけの会社」と発言したとも暴露
岩手競馬は何度も存続の危機を乗り越えて今に至っているだけに、特にふじポンさんは岩手競馬キャラクターや全国放送で長年岩手競馬の魅力を発信していたので、ファンの方にとっては聞きたくなかった発言なのかなと思います。
ただ今回の山本武司氏の発言は井上オークスさんから一方的に出ているのもどうかという意見もあります。(運営委員会自体の傍聴は誰でもできるため嘘ではなさそう)
また全国放送のグリーンチャンネルで岩手競馬の宣伝や番組をやることが本当に必要なのかとかという意見もあります。
どちらの立場の人に対しても岩手競馬組合しかり運営委員会が、数字を出し合理的な説明をする責任はあるなとは感じますね。どうも昭和のどんぶり勘定的運営で、今のコンプラ意識に付いていけてないようなところも問題なのかなと思います。
【川崎競馬のホープだった瀧川寿希也騎手も問題!?】

コメント
iちゃんねるは1月の岩手競馬がや冬休みになると春まで休止(今年は禁止薬物問題で年末でしたが)
まさかそんな事になってようとは。
岩手競馬ファンとして非常に悲しいです。
オークスと会長による認知度UP炎上作戦
↓
計算外の地元とうほぐ民による罵倒合戦
↓
競馬ファン「お、おう・・・」 ←今ココ