野球で松ヤニは何のため?ピッチャーが使用禁止の理由を解説

スポンサーリンク
スポーツ

マリナーズの菊池雄星投手に不正疑惑が報じられました。

その内容は「松ヤニ」を使用していた証拠写真があったというものでした。

野球は好きだけど技術や細かいところまであまり詳しくない私には、なぜ松ヤニが不正扱いになっているのか分からなかったので調査しました。

また日本野球では松ヤニの話題を聞いたことがないので日米の違いも調べましたよ。

【この記事で分かること】

  1. 松ヤニを野球ボールに塗るとどうなる、得られる効果
  2. メジャーリーグで松ヤニが不正で禁止の理由
  3. 日本野球で松ヤニが話題にならない理由

松ヤニを野球ボールに塗るとどうなる、得られる効果

松ヤニとは松の木から取れる樹液です。

松の木の樹を公園などで見てみるとオレンジ色っぽい樹液が出ていて、指にとってみると古い油汚れを触ったときのように滑らなくなります。

日常生活では必要ないし不快なことなんですが(笑)、野球やスポーツの世界では滑り止めとして利用されているんですね。

特に野球ではピッチャーが投球する時にボールが滑るとコントロールに関わりますよね。

松ヤニは滑り止めになるということです。

ちなみにピッチャーがマウンドで白い粉の入っている袋を触っているのを見たことがあると思います。

あの袋はロジンバッグと言って、松ヤニに含まれるロジンなど滑り止め成分が入っています。

松ヤニがメジャーリーグ(アメリカ野球界)で不正扱い・禁止の理由

アメリカのメジャーリーグで松ヤニやその他の液体を付けて投げるのは「スピッドボール」と言われ、ルールで禁止されています。(過去にはOKだったこともある)

過去にデッドボールで死亡事故が発生し、それからボールの汚れをチェックし頻繁に交換を行うようになり禁止になっています。

しかし松ヤニは滑り止めになりデッドボールなどのミスコントールを減らせる、言わばメリット的な効果もあるため禁止にしなくてもいいじゃん?と思いますよね。

事実メジャーリーグでは松ヤニ使用は黙認されていますから。

それでもルールで禁止されている理由は、松ヤニの使用は滑り止めだけでなく「ボールの変化」もしやすくなるからだとか。

ボールが変化すれば当然バッターには不利になるので禁止されているというわけです。

今回は相手のヤンキースがさほど抗議なども無かったため、大きな問題にならず出場停止などもないようですね。

これも暗黙ルールでほとんどのピッチャーが松ヤニなどを使っているからと言われてます。

「これからはちゃんと分からんようにしてよ」ぐらいの感じみたいですよ。

ちなみに過去に松ヤニ使用で出場停止になったピネダ投手の場合は、相手チームからも抗議があったためルール上潰せないくらいになったからのようです。

菊池雄星投手の場合はニュースになり、大きく報じられることが制裁的な意味に捉えられているようです。

日本野球で松ヤニが話題にならない理由は日米のボールの違い

菊池雄星投手は投げた後に帽子を触るクセがあるので、今松ヤニが問題視されるなら日本でも何かあったのかなと気になりませんか?

でも日本のプロ野球では松ヤニなんて聞いたことありません。

その理由は日本プロ野球とメジャーリーグで使われている公式ボールが違うからです。

日本プロ野球の公式球は滑りにくく、メジャーリーグの公式球は滑りやすいと言われているんです。

さらにアメリカの気候の方が乾燥しているため、よりボールが滑ってしまうんだそう。

NPBでは滑り止めを気にする必要がないため、松ヤニは話題になったことが無いんですね。

逆に日本のプロ野球では滑らせたほうが変化球を効果的に投げられるため、「滑りやすくさせる不正疑惑」が今までもありました。

濡れたボールをわざと交換しなかったり、髪の毛にグロスを仕込みマウンドで触っていたりと特に助っ人外国人選手に多く見られる傾向ですね。

メジャーではスピッドボールが暗黙で日常化しているため、あまり抵抗無くやってしまうのかなと個人的には思います。

今回のまとめ

  • メジャーで松ヤニを塗るのはボールの滑り止めのため
  • 松ヤニ禁止の理由はルールでボールに異物を付けることがNG、変化しやすくさせるから
  • しかしデッドボールも減らせるため暗黙でみんなやっている
  • 日本プロ野球で松ヤニの話題が無いのは公式球が滑りにくいため

コメント

タイトルとURLをコピーしました