豚コレラなぜすぐにワクチンを使わない?理由はさまざまな人間への影響

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2018年秋に岐阜で発生した豚コレラが、2019年2月になって別の地域へ拡大したことがわかりました。

収束が見えないことから、改めて多くの人が心配に感じる点を調べてまとめてみました。

  • なぜすぐにワクチンを使わないの?
  • 豚コレラの豚肉を食べるとどうなるの?
  • 健康以外に人間への影響は?

調べてみたら意外と他人事じゃないかもって思ってきました。

なぜワクチンがあるのにすぐ使わないの?理由は清浄国認定?


元々日本には豚コレラが広がっていましたが、徹底的な撲滅対策が実り平成19年4月に清浄化を達成した経緯があります。

その時も豚コレラはワクチンを使い対策していきました。

じゃあなぜ今回も早くワクチンを使わないのかというと、豚コレラの清浄国認定が関わっていると言われています。

清浄国に認定されるまでには、ワクチンを使わないことも条件の1つなんですね。

ワクチン接種の完全中止を前提に、ワクチン接種国や豚コレラ汚染国からの豚肉などの輸入を禁止していることもあり、ワクチンを再開すること=そうした国からの輸入も受け入れざるを得ない状況になることもあるんだとか。

参照:基本的なQ&A

これは感情的なことだけでなく、養豚業界保護のためもあるのかなと個人的には推測してます。

もしワクチンを使って安い豚肉や加工品が入ってくることになったらという危機感とかなのかなと、素人考えでは思うのですが、そういった輸入品から新たに感染するという可能性もありますからね。

今の時代、外国からの病原菌の検疫は本当に難しくなっているなと感じました。

豚コレラになった豚を食べるとどうなる?人間にも感染するの?


豚コレラの豚やイノシシの肉を食べても人間には感染しません。

コレラという言葉がかなりのパワーワードなので、人間に感染したらヤバイんじゃないの!?と思ってしまいますが大丈夫です。

豚コレラと人間のコレラはまったく別物なので健康への影響は心配はいりません。

ハムやベーコンなどの豚肉加工品も食べて問題ないです。

豚コレラが広がることによる人間への影響は価格や輸入にも


健康への影響がないのになぜこんなに騒ぎになっているかというと、健康以外の部分で人間への影響が考えられるからです。

例えば価格や風評といった部分ですね。

健康に影響がないと言われても「気分的に豚コレラの発生した地域の豚肉はなんとなくイヤだ」と思われるだけでも販売店とすれば避けますよね。

流通大手では事実、豚コレラ発生地域からの入荷を切り替えたとの報道があります。

流通大手の「イオン」では今回、豚コレラが確認された愛知県豊田市にある養豚場から、県内にある「イオンリテール」の3店舗が豚肉を仕入れていましたが、6日からは入荷していないということです。

引用:NHK NEWS WEB

このように消費者のもとに並ぶ前に避けられる場合も大いにありえますよね。

感染していない地域の豚肉の取り合いになるかもしれませんね。そうなったら価格も上がってしまうかもしれません。

もし今後豚コレラの感染拡大が止められず、全国に広がったら?さてどこから入荷しましょうかね。

もう1度念押しですが、仮に豚コレラに感染した豚肉などを食べても人間には感染しませんので、誤った風評は避けたいですね。

豚コレラが発生すると輸出にも制限がかかる


さらに豚コレラにかかった地域からの豚肉などには輸出制限がかかります。

現に岐阜で初めて発生した後に制限がかかり、相手国が受け入れ可能と確認されたものだけ輸出可能になっています。

もし今後豚コレラの感染拡大が止められず、全国的に広がってしまった場合は輸出ができなくなり畜産関係に大きな影響がでることも考えられますね。

輸出できずに起こる損害が国内向けの豚肉にかかってくれば、安価な食卓の味方ではなくなるかも。

今回のまとめ

一見、人間への影響がなさそうな豚コレラですが、健康以外の部分への影響が大きいと言えそうです。

特に輸出入に関しては価格だけでなく、また豚コレラがまん延→撲滅まで莫大な税金がかかるということになりかねないんだなということも分かりました。

「身近な健康や価格に振りかからなければいいや」と私も思っていたのですが、意外と他人事じゃなかったです。

素人ではワクチンを使わない方がいいのか、使ってでも止めるべきなのか判断がつかないですね。

丸投げかもしれませんが、専門家の方の知恵や現場の方の力でなんとか収束に向かえばと思います。

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