中国の国家衛生健康委員会が2020年2月19日にはじめてエーロゾル感染を認めたと朝日新聞デジタルで報じられました。
ここで気になったのが「エーロゾル」という単語。
他の報道では「エアロゾル」って言っていたり、朝日新聞の報道でもカッコで2つの言い方が書かれていたりと紛らわしいんですよね。
特に意味はないのかな?とも思いつつ、どうせなら統一してよ!とも思うんですよ。
なぜ「エーロゾル」と「エアロゾル」2種類の読み方があるのか調べてみました。
エーロゾルかエアロゾルか読み方が違う理由は学問分野?
もともとの単語のつづりは「aerosol」と書きます。
これは英語でもドイツ語でも同じつづりです。
ですが英語とドイツ語では発音が違い、さらに日本でカタカナ表記になる時に混乱が始まったとされているのです。
aerosolを英語で発音するなら本来はエアロ「ソ」ルとなります。
しかし日本の学術分野ではドイツ語発音の影響を受けることが多々あり、solがドイツ読みのままの「エアロゾル」となってしまったのが始まりのようです。
そしてさらに学問の分野によってエアロゾル表記を使う分野とエーロゾル表記を使う分野があります。
エーロゾル表記は気象関連分野で広く使われていて、こと厳重に守っているのは気象庁だそうです。
エアロゾル表記や読み方をする分野のほうが多いようで、そのため一般的にはエアロゾルと聞いたことがある人のほうが多いことにつながっていると思われます。
【エアロゾル表記・読み方をする分野】
- 理工系
- 医療系
- 保健・衛生
- 農薬関連
- 畜産関連
日本の医療関係はドイツ語の影響が強い部分も大きいので納得ですね。
エーロゾルでもエアロゾルでもどっちも正しい!意味は同じ
結論から言うと「aerosol」の読み方が違うだけでどちらも正しいです。
意味は同じなので耳馴染みがないというのと、混乱するという面はありますが・・・。
ちなみにエアロゾル・エーロゾルとは気体中に個体もしくは液体の粒子が分散した状態で安定している状態のことをいいます。
厳密に言えば空気感染とは違い、空気中に飛散したウイルスや菌を含む微粒子によって病気がうつることをエアロゾル・エーロゾル感染と言うようです。
報道するのであれば統一して欲しいというのはありますよね。
ニュースはネットで読むだけじゃなく耳で聞き流していることも多いですので統一したほうが混乱が起きなくていいのにと個人的にも思います。
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