伊勢谷友介さんが出した本人直筆のコメントが報道されていました。
何気なく見ていたのですが、伊勢谷の「勢」の字にふと違和感が。
よく見ると左上の部分が「生」になってるんです。
ご本人が書くご自分の名前ですから間違いのはずは無いですよね。
ということでこの勢の字について調べてみました。
伊勢谷友介直筆の勢の字が知っているのと違う
伊勢谷友介さんが出した直筆コメントの画像がこちら。
伊勢谷友介の直筆コメント見て、伊勢谷って㔟って字なんだね?と。どこでも勢の字で表記されてるけど?
めっちゃ気になったw pic.twitter.com/RTiJoosWcV— アタシノウタ。 (@atashinouta) September 29, 2020
よく知られていたり、テレビで使われているのは「勢」ですが、伊勢谷さんご本人が書いた勢の字は左上の部分が「生」になっているのが分かります。
分解すると「生(左上)」「丸(右上)」「力(下部分)」という風になっていますね。
Twitterでも違和感に気づいた人が多数いらっしゃったようです。
伊勢谷友介の「勢」が見たことない字なの今日初めて知ったな。トリビア。
— YHW💸 (@pi_mkn) September 29, 2020
伊勢谷友介、直筆サインの勢の字が常用とは違うね。旧字っぽい
— くろ@平常運転 (@loveclover165) September 29, 2020
やっぱり普段目にしているのと違うと流し見していても目に付くものですね。
さてこの見たことない「㔟」の字はどういう成り立ちや豆知識があるのでしょうか?
伊勢谷友介直筆の「㔟」の字は異体字
伊勢谷友介さんが書いた「㔟」は「勢」の異体字です。
読み方はどちらも同じ「セイ(音読み)」「いきおい(訓読み)」となります。
「勢」という字には土や八に似ている部分がありますが、土が高く広がる(八)ところに人が木を植え整えるという成り立ちがあります。
外から力を加え形を整えるという意味があるようです。
人が作っていくまさに「いきおい」を感じますね!
「㔟」は異体字ですが成り立ちや使われ方は常用漢字の「勢」と変わりありません。
伊勢谷友介本人もTwitterで以前から話題にしていた
伊勢谷友介さんご本人も本来は「㔟」と書くのにパソコンやスマホなどでは出てこないと言っていました。
なななんと!超びっくり!!
伊勢谷の本当の勢が見つかりましたあ!!
伊㔟谷です!!!
セタと入力したら出てきた!!!
㔟田ってなに???— 伊勢谷友介 《座右の銘☞挫折禁止》 (@Iseya_Yusuke) April 21, 2012
「伊勢谷の本当の勢」 と言ってますね。
おはようございます。どうもあれですね、携帯だと伊㔟谷は出ないようですね。
iphoneなら出るみたい。— 伊勢谷友介 《座右の銘☞挫折禁止》 (@Iseya_Yusuke) April 23, 2012
難しい苗字の方が簡略された字を使うこともあるように、パソコンやスマホなどではなかなか出てこない字のため、テレビやメディアでは普通の「勢」が使われていたということでしょう。
しかし戸籍上では「㔟」が本当は伊勢谷家の字ということですね。
旧字体と異体字の違いは?
「㔟」は「勢」の異体字とご説明しましたが、旧字体という言葉もありますよね。
栄の旧字体が榮とか沢の旧字体が澤とか。
実はどれが旧字体でどれが異体字かという分別はかなり難しいそうです。
現在多くの人に使われている字体と異なるという意味では旧字体も異体字も意味的には同じで、認識としてもそれで間違いではないのです。
漢字というのは人に使われるものなので、歴史の中で少しずつ変わってしまう場合があります。
例えば「サイトウさん」のサイってちょっとだけ違う字がものすごくたくさんありますよね!
どこが違うの?っていう間違い探しになりそうなくらい。
同じく「ワタナベさん」のナベも。
このサイトウさんのサイで有名なお話として、役所などもまだ手書きだった頃などに役所の申請書がたまたま書き違えられていたり、書き写す人が間違えたりして微妙な差のたくさんの「サイ」が生まれたというのがあります。
このように字も使われながら変わることがあるんですね。
伊勢谷さんの場合は「㔟」の字に家の伝統と誇りを感じられていたように感じます。
そのように代々受け継がれていくものでもあるというわけです。
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